退職理由に嘘の引っ越しは大丈夫?ウソは辞めたほうが良い7つの理由

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会社をなるべく早く辞めたいと思って、会社を辞める方法をネットで探していると、

  • 「引っ越し」って言えば大丈夫
  • 嘘の引っ越しでもバレない
  • 退職理由に嘘は大丈夫!

と書かれてる記事が多く見受けられます。

実は、退職する4割以上の人が退職理由に嘘を言ってることをご存知ですか?

そう聞くと「嘘をついても良いじゃん」と思ってしまいがちですが、実は、嘘をついてしまうと大変になってしまう可能性があります。

そこで、退職理由に嘘の引っ越しを使っても良いのか、どんな退職理由にすれば良いのか解説してきます。

この記事のポイント
  • 嘘の「引っ越し」はバレやすい
  • SNSや口コミでバレてしまう
  • 自分自身のメンタルにも悪影響を与える
  • 本当の退職理由を理論的に話せば大丈夫
  • もしもどうしようもなかったら退職代行
目次

退職理由に嘘の引っ越しはアリ?バレるのは時間の問題かも

退職理由に嘘の引っ越しはアリ?
  • 「嘘の引っ越しでも大丈夫」の真意は?
  • 嘘がバレるパターン
  • 嘘がバレたらどうなる?
  • バレないようするための対処法
  • 当たり障りのない退職理由は引き止められやすいのか?
  • 引っ越し以外の嘘の退職理由って何?
  • 確実に退職できる理由って何?
  • そもそも嘘って大丈夫なの?何も言わないほうがいい場合も

「嘘の引っ越しでも大丈夫」の真意は?

なぜ、嘘の引っ越しでも大丈夫だと言われるのでしょうか。

嘘がバレたときの罰則があるとか、なにかトラブルが起きるのでしたらだれも嘘をつきませんが、嘘をついてもバレないのが当たり前だからです。

たとえ嘘がバレたとしても、一見すると、さしたる影響はないということです。

そりゃそうですよね。引っ越しすると言ってやめていった人たちを、「ほんとうにひっこししたんだろうか?」なんて後追い調査は絶対にやりません。会社はそれほど暇じゃないんです。

バレたとしても、社員の中で「どうもうそだったらしいよ」で終わってしまいます。さらに、しばらくするとあなたが会社にいたことすら忘れてしまいます。

会社にとって大切なのは、在籍してる社員にモチベーションを上げることっだったり、やる気を出してもらうことです。

社員にとっても今やってる仕事が大切です。やめていった人に関わることすら面倒くさいんです。

そんな感じで、会社やそこにいた社員たちにとって、あなたの退職理由の引っ越しが嘘かどうかなんてまったく興味がないことです。

なので、「退職理由に嘘の引っ越しは大丈夫」だと言われてるんです。

嘘をついてやめた人にデメリットがある

とはいえ、嘘をついて辞めることにデメリットが無いのかというと嘘になります。

それは、嘘をついてやめた人に大きなデメリットがあるんです。

退職理由として「引っ越し」を挙げる場合、一般的にはその理由が合理的である必要があります。つまり引っ越しの理由が必要なんです。

引っ越しの理由としては、

  • 配偶者の転勤
  • 親の介護
  • 健康上の問題
  • 子供の教育
  • 家族の要望

などがよく言われます。

それぞれの引っ越し理由について、ちゃんとした理由が必要なんです。

配偶者がどこかに転機になったからとか、ただなんとなく介護しなきゃいけないから・・・、では相手である上司は納得しません。

具体的に詳しく説明することが求められます。さらに、その嘘を本当のことだと演出する必要もあります。それがかなりわずらわしいんです。

引っ越ししなければいけない理由

引っ越しと言っても5種類あります。

  • 配偶者の転勤のため
  • 親の介護のため
  • 健康上の問題
  • 子どもの教育のため
  • 家族の要望

「配偶者の転勤」のための引っ越し

「配偶者の転勤」という退職理由をいうほとんどのケースは、

「旦那が県外(遠方)に転勤になってしまって、ついていかないといけないから」

というものです。

通勤費を払う会社が多いですが、あえて遠くから通ってもらって、なおかつその分のお金を払わないといけないので、認めてくれる会社がほとんどです。

ただし、とても重要な仕事を任されている場合、「いくらかかってもいいから」と言われるかもしれません。

たとえば、東京に住んでいたのに長野県の軽井沢に引っ越しとなった場合、お金はかかりますが新幹線を使えばそれほど時間がかからずに通勤できます。

そんなときには、「ぜひやめないでくれ」と頭を下げられる可能性があります。引っ越しが本当でも嘘でも、そのあたりはしっかりと考えておくことが大切です。

ただ、男性だと会社からは「単身赴任してくれ」と言われがちです。

「親の介護」のための引っ越し

親の介護というのは、かなり便利な言葉です。これは男性でも女性でもどちらでも使えます。

「親を介護しないといけなくなって、実家に戻らないと行けないんです」

と言えば、上司や会社は何も言わなくなってしまいます。というか、「親なんていいから働いてくれ」という会社は無いです。

ただし、上述したように、あなたが会社にとっていなくてはならない存在でしたら、リモートワークと通勤費支給で引き止められる可能性があります。

「健康上の問題」のための引っ越し

「健康上の問題」というのもよくある退職理由です。

これは、あなた自身のことではなくて、配偶者や子供、親等の家族の健康の理由の場合が考えられます。

たとえば、お子さんや家族が何らかの病気の場合、「環境の良いところに行きたい」とか、「専門の病院があるのが日本でそこだけだから」というのが考えられます。

実際に、わたしの住んでる町の近くにはこども病院があって、その周りには親が住むためのアパートがあります。重病の場合、家族でそこに移り住んで子供を支えています。

この引っ越し理由を使う場合に大切なのは、病気とか健康上の理由は何なのかをはっきり説明しないと、上司や会社が納得しないということです。

「子供の教育」のための引っ越し

「子供のための教育」のための引っ越しと聞くと、都会への引っ越し、あるいは真逆の田舎への引っ越しがよく出てくる理由ですね。

田舎にいると勉強が疎かになったり、ちゃんと勉強できる環境がないからというのが理由ですね。逆に田舎に行くのは、のびのびと自然の中で育てたいから、というのが理由です。

「家族の要望」での引っ越し

「家族の要望」とは、配偶者や子供の要望で引っ越すというケースです。

理由は教育であったり、健康上の理由であったり、いろいろと考えられます。

上司や会社からすると、本人ではなくて家族の要望という点から、なかなか反対しづらい引っ越し理由になります。

嘘がバレるパターン

引っ越しと一言で言っても、いろいろな理由の引っ越しがあることをわかってもらえたと思います。

では、その引越を嘘の退職理由として話した場合、バレるのはどういったときでしょうか。

主なパターンとしては、4つあります。

  • SNSや口コミ
  • 書類の送り先
  • 転職先からの調査
  • 引っ越し理由の矛盾

ひとつずつ簡単に説明していきます。

SNSや口コミ

X(旧ツイッター)やフェイスブックなどのSNSによってバレてしまうことがあります。退職してもしっかりとブロックとかアカウントを削除しておかないと、普段の投稿からバレてしまいます。

引っ越すと言って転職したのに、近所のスーパーでの買物や近くの公園で遊んでる姿の投稿を見たら、だれでも「ん?引っ越したんじゃ?」と思うはずです。

また、買物やイベントなどで元いた会社の社員に見られてしまうとまずいですよね。元上司やもっと上の人に、その情報が行くと「やっぱり」と思われてしまいます。

書類の送り先

会社を退社するときには、あなたに返却する書類があります。また、辞めたのに私物が残っていたら、送り返されることになります。

そういった時に、住所が同じ住所のままだと直ぐにバレてしまいます。

転職先からの調査

退職した後には、おそらく転職するはずです。

その転職先の会社が、元いた会社に電話をして勤務態度や何故辞めたのかを聞く場合があります。

嘘の引っ越しでやめたときには、じっさいには引っ越ししていないので、近くの会社に入るわけです。

その転職先の人が元の会社に電話してきて、あなたのことを聞いたら、元の会社の人はどう思うでしょうか?

遠くへ引っ越したはずなのに、なぜ近くの会社にはいったんだろう?と絶対に疑問に思うはずです。

引っ越し理由の矛盾

これはよくあるのですが、嘘の引っ越しを退職理由として話した後に、いろいろなことを聞かれてその度に違うことを答えたり、モゴモゴと言い淀んでたら、「おかしい!」と誰しも思うはずです。

たとえば、この間は長野県に引っ越すと言っていたのに、今日は山梨県だと言ったり・・という感じです。

聞かれるたびに違うことを言っていたら、かなり疑わしく思われるはずです。

嘘がバレたらどうなる?

嘘がバレた場合、まずは元の職場において、同僚や上司との信頼関係が損なわれます。

退職理由に嘘をついたという事実が明らかになれば、「あいつは・・・」とか「やっぱりね」など、あなたが今までにつくってきた信頼性や誠実性が確実になくなります。

また、あなたが都市部ではなくてそれほど人口が多くない町に住んでいたら、地元で結構話題になりやすいです。

というのも、このような情報は意外にも業界内で広まりやすく、おなじような職種や業種を転職先に選ぶと、かなり不利に働きます。

とはいえ、辞める会社であなたの信用度がたとえ下がったとしても、あまり影響はないです。

昔から「立つ鳥跡を濁さず」と言われていますが、現在ではそれほど問題にならないはずです。元の会社で何を言われようとあまり気にしない性格でしたら、嘘をどんどんついても問題ないと言えます。

バレないようするための対処法

嘘の「引っ越し」がバレないためには、

  • 多くの人が集まる場所を避ける
  • SNSの使用に注意する
  • 引越し先を実家にしておく

の3つを考えておくことです。

まずは、元の会社の人が行くような場所に行かないということが一番大切です。特に上司が行くところは避けましょう。

こちらが気がついていなくても、相手からはしっかり見られることがありますので、今までの行動範囲を変えたり、ファッションを変えることも考えてみることです。

おなじようなことですが、SNSの使用も控えましょう。SNSによっては、こちらの位置情報がダダ漏れになってしまうものもありますので、アカウントを変えた上で、電話番号での登録をしないことです。

また、元の会社には、とりあえず実家の住所を引越し先として教えておくことです。郵便物や連絡物など、万が一でてきた場合にも対処することができます。

いろいろ説明してきましたが、それでもなお、嘘がバレるリスクは完全に排除できません。

というか、バレるのは時間の問題だと思ったほうがいいです。

なので、最も安全な方法は、嘘をつかないことです。

嘘をつかないことで、いろいろな余分なことをしなくてもいいですし、やめた後もビクビクしなくてもいいです。

当たり障りのない退職理由は引き止められやすいのか?

とはいえ、嘘をつかないと当たり障りのない退職理由になってしまうとか、当たり障りのない退職理由って、強く引き止められそう・・・と悩んでしまいますよね。

では、当たり障りのない退職理由とは何だと思いますか?

転職エージェント大手のマイナビ転職さんのサイトでは、

  • 結婚
  • 介護
  • 家業を継ぐ
  • 健康状態
  • 引っ越し
  • 専門性を高めたい
  • 新しい環境で試したい
  • 資格取得
  • 個人で起業

だと説明されています。

実は、引っ越しも当たり障りのない退職理由の中に含まれています。

逆に、当たり障りのある退職理由と言われてるものは、

  • 待遇が良くない
  • 給料が少ない
  • 人間関係が悪い

など、退職の理由が会社の責任となるものです。

では、どちらのほうが引き止められやすいでしょうか。

結論は、どちらもおなじように引き止められます。だって、そもそもあなたが辞めるとは誰も思ってないし、あなたが辞めることで仕事がきつくなるからです。

なので、引き止められることと、退職理由にはそれほど関係性はないんです。

どちらにせよ引き止められるのでしたら、本当のことを言ったほうがいいのではないでしょうか。

引っ越し以外の嘘の退職理由って何?

では、退職理由として嘘をつく場合、引っ越し以外にもどんな理由があるでしょうか。

上でも書きましたが、退職理由としては次の8種類があります。

  • 結婚
  • 妊活
  • 育児・子供のサポート
  • 介護
  • 体調不良・病気
  • 友人の仕事を手伝う
  • 家を継ぐ
  • 新しい仕事にチャレンジ

それぞれの退職理由で、嘘を言う時に気をつけるポイントを紹介します。

「結婚」が嘘の退職理由でバレるパターン

「結婚をするのでやめます」

というのは、よくある女性の寿退社の典型的なパターンです。

ですが、ドラマでもよくありますが、

  • 結婚式に呼ばれない
  • いつまでも独身
  • 街で出会った

などで、簡単にバレてしまいます。

また、会社の中の友達だった社員からも情報は漏れやすいです。

「結婚」を嘘にするのでしたら、元の会社の人とは一切付き合わないこととか、会社の近くや行きそうな場所を避けることが大切です。

また、結婚を退職理由にした場合、招待状を見せてくれとか、電報の宛先を教えてくれとか、細かいことを言ってくる場合があります。

そんなときには、「まだ決まってない」「まだまだ先の話です」としらばっくれることです。

「妊活」が嘘の退職理由でバレるパターン

「妊活」を退職理由として挙げる場合、一番バレる可能性が低いです。

というか、最もバレない嘘だと言えます。

というのも、かなりデリケートな話題ですし、上司としては何も言えなくなってしまうからです。

あなたが結婚していて子供がまだいない女性でしたら、嘘をつくなら「妊活」が一番良いといえます。

「育児・子供のサポート」が嘘の退職理由でバレるパターン

「育児・子供のサポート」を嘘の退職理由として挙げるには、まず子供がそういった年齢でないと厳しいです。

また、これも妊活や結婚と同様に、女性ならではの退職理由になります。

この理由も反対しづらいものです。

「親の介護」が嘘の退職理由でバレるパターン

「親の介護」を嘘の退職理由として挙げるのは、男女ともに使うことができます。

ただ、この場合、引っ越しが同時に必要になるケースが多いですし、男性の場合、逆に「もっとはたらかないといけないんじゃ?」と反論されることも多いです。

また、親が元の会社の人と関係してる場合、嘘が見透かされます。

「親の介護」を理由にした場合、親の状態を細かく質問されます。病名とか、今の状態、介護保険から施設の利用など、細かいことまで何気なく聞いてきますので、あらかじめ調べて決めておくことが大切です。

「体調不良・病気」が嘘の退職理由でバレるパターン

「体調不良・病気」を退職理由にしたばあい、体の状態や病気についてしっかりと嘘を固めておく必要があります。

ただ、それほど重篤なものではなく、ありきたりですが仕事に支障が出てくるようなものを選ぶことが大切です。

そして、「体調不良・病気」を理由にすると、かならず相手は心配してくれます。場合によってはお医者さんを世話してくれたり、仕事の内容を変えてくれたりもします。

診断書を見せてくれとか、一緒に病院に行くなんてことも考えられます。

それでも「悪いな」とか「申し訳ない」と思わずに、辞めるんだという強い気持ちを持って話をする必要があります。

バレるのは、しばらくして会った時に、その事を忘れて元気そうにしていたり、お医者さんに言った形跡が見られないときです。

結果的に、相手の同情や善意に対して裏切ったことになります。

「友人の仕事を手伝う」が嘘の退職理由でバレるパターン

「友人の仕事を手伝う」という嘘の退職理由を使うときには、友人の仕事がどんなものなのか必ず聞かれるので、しっかりと設定しておくことが必要です。

もしも、上司とか同僚たちが、その業種の中に知人がいる場合、紹介してくれたりなにか手伝いをしてくれたりしてくれるので、そこら辺も考えておくことです。

「家を継ぐ」を嘘の退職理由にするケースとバレるパターン

「家を継ぐ」という嘘の退職理由を言うときには、家がどんな仕事をしてるのか、どこにあるのか、実家に連絡が来た時にどう対処してもらうのか、などをしっかりと決めておくことです。

さらに、同僚や部下、上司に、かつて実家のことを話していたことがあったら、やめたほうが無難です。

また、同じ中学、高校、大学に行ってたり、同じ地区に昔から住んでいるという人がいたら、バレるのは時間の問題ですので、やめておくことです。

「新しい仕事で試したい」が嘘の退職理由でバレるパターン

よくあることですが、

  • 新しい仕事で自分を試したい
  • チャレンジしたい
  • スキルアップしたい

という理由で会社を辞める人がいます。

ですが、それで辞めてった人たちは、ほとんど何もしていません。

こういった理由でやめていく人たちは、本当の理由を隠して、嘘の退職理由でやめていくといってもいいです。

というのも、会社を辞める理由になっていないからです。

ですから、嘘の退職理由で辞めるのでしたら、この「新しい仕事で自分を試したい」を使ってもいいかもしれません。

ただし、引き止めはかなりきついです。相手も嘘だとわかってるからです。

まとめると、女性がつく嘘の退職理由は、「妊活」「育児・子供のサポート」「介護」が無難な理由です。

男性なら、「新しい仕事で試したい」「自分の力を試したい」というのが、嘘の退職理由のおすすめです。

ただし、どの退職理由もしっかりと計画を立てて、ちゃんと理由や細かい状態をしっかりと決めて置くことがとても大切になります。

退職の相談をしてる途中で嘘がバレてしまった場合、退職はできるでしょうが、かなり居づらくなったりあなたの評価が悪くなります。

最悪、退職するのをやめたり、退職できてもトラウマになってしまうかもしれません。

確実に退職できる理由って何?

では、確実に退職できる退職理由ってなんでしょうか。

やはり本当の理由です。しかも、論理的に伝えるのが大事です。

はじめから本当のことを話すので、嘘をつく必要がありません。

ということは、相手を騙したり、欺いたりする必要がないんです。

ありのままをつたえることで、確実に退職することができます。

というのも、退職するのは仕事をする人の権利だからです。

会社員は社長の奴隷でもないし、支配されてる側でもないです。

対等の立場で、お金とあなたの仕事エネルギーを交換してるだけです。

だから、わざわざ面倒くさい嘘をつかなくても、退社できます。

そもそも嘘って大丈夫なの?何も言わないほうがいい場合も

ネットで「退職理由 嘘」と検索してみると、多くのサイトで嘘をつくことを推奨されています。

「引き止められない嘘の退職理由10選」とか「退職理由で嘘をつくなら」といった記事ばかり並んでいます。

そもそもですが、退職理由に嘘をつくことはいいのでしょうか?

実は、退職理由で嘘をついても本音を言っても、どちらでも罰は無いです。退職理由は言わなくてもいいからです。

厚生労働省のHPで、民法第627条のことが書かれています。

民法第627条<解雇・退職について>
引用元:厚労省

第 627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

2  期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。

3  6箇月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、3箇月前にしなければならない。(引用:厚労省

ここで大切なのは、「退職理由」という言葉が一切書かれていないことです。

書かれていないということは必要ないということになります。

ですから、何も嘘をつかなくても、「一身上の都合で」とか言っておけば大丈夫だということです。

とはいえ、相手は引き止めたいわけですから、理由を聞きたいはずですし、言わないとしつこく食い下がられるはずです。

なので、多くの人は、嘘でもいいからやめやすい退職理由を考えようとしてるわけです。

覚えておいてもらいたいのは、退職理由は何もなくてもいいということです。

退職理由に嘘をつくメリット

退職理由に嘘をつく場合のメリットは、短期的にはいくつか考えられます。最も一般的なのは、現在の職場との関係を円滑に保つことです。

特に、職場の環境や人間関係、キャリアの方向性に関する本当の理由が難解であったり、衝突を引き起こす可能性があったりする場合、嘘を使って状況を緩和することができます。

また、個人的な事情や将来の計画に関してプライバシーを守りたい場合、嘘を使って具体的な詳細を避けることができます。

これにより、不要な質問や好奇の目を避けることが可能です。

さらに、特定の退職理由が職場でより受け入れられやすいと考えられる場合、その理由を使うことで退職プロセスをスムーズに進めることができます。

退職理由に嘘をつくデメリット

一方で、退職理由に嘘をつくデメリットは、長期的に見ると相当なものがあります。

よく言われるのは、元の会社の人があなたへの信頼性の喪失です。嘘が露見した場合、現在の職場だけでなく、将来のキャリアにおいても信用を失う可能性があると言われます。

でも、そんなのは大したことではないです。バレないようにすればいいだけですし、元の会社の人とは、退職すれば逢うことはまず無いからです。

本当に小さな町や村じゃない限り、あなたの個人情報なんて広まりません。

それよりも大きなデメリットは、あなたのメンタルと時間です。

嘘をつくとメンタルに傷が付きます。「あの時嘘をついてしまった」「わたしは嘘つきだ」など、自分で自分を責める部分が必ず出てきます。

下の会社の看板を見たり、知った人に出会うだけで、心に痛みが走ることになりかねません。

たとえ嘘がバレずにうまく行ったとしても、嘘をつけば解決できるという安易な考え方になってしまいます。

もちろん、嘘を維持するためのストレスや心理的な負担も大きいです。一貫性を保つために継続的に虚偽を重ねる必要があり、これが精神的なストレスにつながります。

たとえば、今まで何も考えずに買い物に行っていたスーパーにいく時、かならず、元の会社のことを考えるはずです。「いないかな」とか「今の時間は大丈夫かな」などです。

一見すると、何でも無い嘘で、簡単に退職できるように感じますが、その後にあなたのメンタルには相当なプレッシャーがかかってくるので、嘘をつくのかどうかはしっかりと考える必要があります。

退職理由に嘘の引っ越しはアリ?素早く円満退社するコツ

なるべく早く円満退社するには?
  • 退職するときにいちばん大切なのは何?
  • 上司の本当の気持ちは?
  • 本当の退職理由を話すメリット
  • 本当の退職理由を伝えるコツ
  • 退職後にもメリットが!
  • 退職理由を伝える3つのパターン
  • どう言ってもやめられない時の最期の切り札

退職するときにいちばん大切なのは何?

ところで、退職をする際に最も重要なのは、何でしょうか?

ネットで転職について書かれてる多くのサイトの情報を見てみると、

  1. 退職理由
  2. 意思表示とその相手
  3. 退職願を出すこと
  4. 引き継ぎ
  5. 退職する計画
  6. 書類や有休などの整理
  7. 転職先の確保

などにまとめられます。

あなたはこの中で、どれが一番大切なのか、ちょっと考えてみてもらえますか?

まあ、普通に考えればどれも大切なのですが、いちばん大切なものが抜けています。

退職する決意」です。

覚悟と言ってもいいかもしれません。これがないと、どこかで壁にぶち当たってしまうリスクが高いです。

なので、繰り返しますが、退職理由は嘘でも本当でも、話さなくても大丈夫です。「辞める」という決意さえしっかりしておけば、なにがあっても乗り越えることができます。

そういう意味では、退職理由に嘘ではなくて本当のことを話す方がスムーズに進みます。

上司の本当の気持ちは?

では、「退職したい」と言われる上司からしたらどうでしょうか?

それを聞いた上司が、一番初めに思うことは3つです。

  • 面倒くさい
  • 自分の評価が悪くなる
  • 仕事を振り分けないといけない

あなたが思ってるほど、上司はあなたのことを思っていません

極論を言えば、私生活に何があっても普通に会社に出てきて、普通に仕事をしてくれればいいと思っています。

なのに、あなたが突然「辞めたいです」と言ってくるわけです。

その気持を想像してみてください。親身になって、その退職理由に取り組もうと思う上司はほとんどいないんです。

その上で次に上司が考えるのは、どうにかして退職を思いとどまらせて、平穏な日々を取り戻そうと思うんです。

そもそも、やめたいと思ってる人を引き止めるのは、かなり難しいですし、辞めたいと思いながら働いていて生産性が悪くなるのは、もっと避けたいと思ってます。

普通に考えればわかりますよね。離婚間近の夫婦とおなじです。お互いに「別れたい」と思いながら1つの家に一緒にすんでるのとおなじです。

ですから上司の目線でも、退職理由はそれほど関係ないです。実は嘘でも本当でも、どっちでもいいと上司は思っています。

本当の退職理由を話すメリット

とはいえ、嘘の退職理由を話すよりも本当の理由を話したほうが、あなたにはメリットのほうが多いです。

本当の退職理由を伝える主なメリットとしては、

  • 理由を考えなくてもいい
  • バレないように気を使わなくてもいい
  • バレたら違う嘘をつくか、本当のことを言わないといけない

などです。

嘘の理由って、薄っぺらいんですよね。真実が入っていないせいなのか、想像力が足りないのかわかりませんが、嘘の退職理由はほとんどバレてると思ってもいいです。

嘘の退職理由に突っ込まれたら、嘘を嘘で塗り固めないといけないですし、気を使うのがとても苦しいです。

もしもバレてしまったら、結局は本当の理由をはなさないといけなかったなんてことも、よくあります。

そういうときは「じゃあ、始めから言っとけよ」って、わたしはいつも思っていました。

実は、嘘をつくときってわかるんですよね。目線の動きとか話し方とか、雰囲気でまるわかりです。

なのでわたしの会社員時代の最後の方では、「で、本当の理由は?」と最初から聞いていました。

嘘の退職理由を伝える人はその経験が初めてですが、聞かされる上司は何度となく聞いていますので、当たり前なんです。

なので、本当の理由を話したほうがいいのですが、その伝え方にもコツがあります。

本当の退職理由を伝えるコツ

本当の退職理由を伝える際には、以下の点を考慮することが重要です。

  • いきなり伝えるのではなくて、まずは相談する
  • 論理的に説明する
  • 紙に書いて見せる

いきなり伝えるのではなくて、まずは相談する

一番初めに、いちばん大事なことをお話します。

いきなり「退職したいです」と言ってはダメです。

理由は、3つです。

  1. 驚いて考えられなくなる
  2. 上司の頭の中には「NO」の文字が
  3. 一度「NO」となった考えは変えにくい

上司が普通に仕事をしてる時に、あなたが深刻な顔をして、あたりはばからず「退職したいです」と言ったら、上司はどう思うのかまずは想像してみてもらえますか?

たとえば、あなたが配偶者からいきなり「離婚して」と言われるようなものです。もしくは社長から「お前はクビだ」と言われるようなものです。

その瞬間、上司の頭の中はパニックになり、それまでの仕事や今日の夜のことなどすべてが吹っ飛びます。

その次に、「えっ?どういうこと?」「なんだって?」となり、1秒後には「絶対にダメだ!」という答えが頭の中に浮かびます。

理由は上述したように、「自分の評価が下がる」「仕事が忙しくなる」「平穏な会社生活に戻りたい」などが一瞬で頭に浮かぶからです。

その状態では、なにを言っても「NO」です。認められるわけがないです。その後は、「NO」から「YES」に変えるのは至難の業です。

心理学で言う「プライミング効果」です。デール・カーネギーの著書『人を動かす』でも、「”イエス”と答えられる問題を選ぶ」と説得しやすいと書かれています。

ですから、まずは結論を言うのではなくて相談という形で、あなたがどういう状況なのかを話してから説得していくことが「YES」を引き出すコツになります。

論理的に説明する

論理的に説明するというと難しく聞こえるかもしれませんが、相手が認めてくれるような話の流れで、会話をすることが大切です。

おすすめの会話の流れは、

  1. 感謝する
  2. 現在の状態を話す
  3. 快楽原則を使う
  4. 自分の結論を話す
  5. 相手の考えを聞く

になります。

一番初めに言うべきことは、上司への感謝です。時間を作ってもらったこと、普段から色々とお世話になってること、面倒を見てもらって助かってることなどをまず話します。

その上で、あなたが今困ってる現状を話します。たとえば、

  • 人間関係 あの人が嫌だ、話したくない
  • 給料が安い 生活が苦しい
  • 環境 休みがなくて家族から不満
  • つまらない 入った時と今感じてるギャップ
  • 仕事ができない 自信がない、ノルマができない

などです。これを事細かに話します。

人間関係なら、対象となる人からの嫌がらせや話し方、パワハラなどを時系列に沿って細かな状況をいいながら、あなたがどう思ったのかも話しましょう。

次に、「快楽原則」を使います。快楽原則とはドイツの心理学者グスタフ・テオドール・フェヒナー氏が作ったもので、

人は痛みを避けて、快楽を得る

というものです。上司にとって、何が痛みで何が快楽なのかを事前に考えておき、このままだったらどうなるのかを話します。

それを理解してもらってやっと、あなたは「退職するのがベストだと思います」と結論を話してから、「上司としてどう思われますか?」と相談するわけです。

あなたの現状を細かく話し、快楽原則に従ってこのまま言ったらどうなるのかをしっかりと伝えられたら、それほど苦労せずに退職することができます。

あなたの現状を理解できた上司からは、「いつやめたいの?」「やめるにあたっては」など、退職に向けて具体的な話になっていくはずです。

紙に書いて見せる

3つ目は、紙に書くことです。

紙に書くことで、あなたも頭の中を整理することができますし、上司も目で見ながら耳で聞くことで何倍も早く、正確に理解することができます。

上司からなにか反論が出てきたら、紙を指さしながら説明すれば、面と向かっての話し合いにならずにすみます。

当然ですが上司の方が社会経験や対人能力は高いので、目を見られて話をされると、丸め込まれてしまう可能性もありますし、あなたが圧倒されてしまうことも考えられます。

なので、できるだけ上司の目を紙に釘付けしながら話をすることが迚も大切になります。

以上の3つのコツをしっかりと考えながら上司に相談しましょう。

退職後にもメリットが!

退職後にも、本当の理由で退職した場合、メリットがあります。

  • どこにでも気兼ねなく行ける
  • 元の会社からの連絡も大丈夫
  • 転職先からの連絡も大丈夫

という感じで、辞めたことに対してなんの良心の呵責も起きないということです。

このことで、辞めたこととかやめた理由などを早く忘れることができ、転職活動に支障をきたしません。

退職理由を伝える3つのパターン

まとめると、退職理由を伝える際には、3つのパターンが考えられます。

  1. 本当
  2. 何も言わない

このいずれかを選ぶのは、あなた次第です。

会社によっても違いますし、あなたの置かれてる状況によってもどれを選んだら正解なのかは変わってきます。

基本的には本当の事を話したほうがいいですし、なにも言わずに「一身上の都合で辞めたいです」とだけ言うのもいいです。

相手の会社がまったくのブラックだったら、嘘をいうのもありです。

たなにを言ってもどうしてもやめられない場合には、退職代行というものがあります。

どう言ってもやめられない時の最期の切り札

時には、どのように退職理由を伝えても職場から引き止められることがあります。

このような状況での最期の切り札は、退職代行です。

退職代行にもいろいろありますが、『退職代行ガーディアン』がおすすめです。

正社員、アルバイト、パート一律で、29,800円で、退職の交渉をしてもらえます。相談から退職まですべてスマホで完結できます。

一般企業ではなくて、合同労働組合ですのでとても安心できますし、依頼日当日から出社しなくても大丈夫です。

詳しくはこちらからごらんになってみてください。

まとめ:退職理由に嘘の引っ越しは大丈夫?ウソは辞めたほうが良い7つの理由

この記事のポイントをまとめます。

  • 「引っ越し」という嘘はバレやすい
  • 嘘をついても退職には問題ない
  • 退職理由に嘘を使うメリットはあまりない
  • 嘘の退職理由は長期的にあなたのメンタルに悪影響
  • 嘘の退職理由を告げると後がとてもめんどうになる
  • バレたらますます状況が悪くなる
  • 退職理由として本当の理由を伝える方がスムーズ
  • はじめは相談という形から退職意向を伝える
  • まずは上司に感謝を告げてから相談すること
  • いきなり「辞めたいです」はNG
  • 論理的に状況を説明することが大切
  • 上司にもメリットが有ることを説明する
  • 職場の引き止めに対してはムリな理由を示す
  • どうしてもムリなら退職代行を使う
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