すべての人に嫌われない人もいないし、すべての人に嫌われる人もいない

「会社のみんなから好かれたい」

「上司から嫌われたくない」

「誰からもよく思われたい」

そう思ってると心も身体も疲れ果ててしまうだけです。

たとえあなたがどれだけ努力しても、2割くらいの人からはよく思われないです。

だったら、全員に努力するよりも上司だけに嫌われないように努力した方が良くないですか？

この記事では、誰からも嫌われないための努力がなぜ無駄なのか、上司に好かれる方法などを掘り下げて、仕事場での人間関係をスムーズにするヒントを提供します。

嫌われない人はいないというのは真実！

嫌われない人はいないって本当？

すべての人に嫌われない人はいません。中にはあなたのことを嫌う人もいるはずです。

なぜなら個人が持つ独自の価値観、感情、期待といった要素が人間関係に影響を与えるためです。

小さな親切、大きなお世話といったようなもので、人によって感じ方が違うんです。

例えば、気を利かして掃除をしてあげたら、その相手から位置が変わったと怒られるみたいなことです。

人の好き嫌いも同じで、全員に好かれる人はいません。あのイエス・キリストもブッダもある人たちからは嫌われていました。

好きな人もきらいな人もいる理由

おそらくあなたにもどうしてもきらいな人はいるはずです。

実は、心理学的に1対2対7の法則とかパレートの法則として研究されています。

パレートの法則

『パレートの法則』は、ビジネス界では有名になっています。

パレートの法則（パレートのほうそく）は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。「社会全体の富の8割は上位2割の高額所得者に集中し、残りの2割が8割の低所得者に分配される」というもの（引用：ウィキペディア）

簡単に言いかえると、「売上の8割は2割の社員、2割の商品であがってる」ということです。

逆に言えば、残りの8割の社員と8割野商品は、2割の売上しか作れていないんです。

この法則は何にでも当てはまると言われています。

人間関係にあてはめると、あなたのことを好きなひとは2割、嫌いな人は2割、残りの6割はなんとも思ってないということになります。

1対2対7の法則とは？

『好意の1対2対7の法則』は精神科医の樺沢紫苑先生が提唱されています。

好意の1対2対7の法則。

自分の周りに10人いた場合、
自分を嫌っている人は必ず1人はいる。
自分を好きで味方になってくれる人は2人いる。
あとの7人はどちらでもない。

私はこれを「好意の1対2対7の法則」と表現しています。

— 精神科医・樺沢紫苑 ｜「ココロのナカイ」に出演しました！ (@kabasawa) February 14, 2023

今までの人生を振り返ってみてください。思い当たるフシがあるのではないでしょうか。

誰からも嫌われないための努力は無駄

なので、誰からも嫌われないように努力することは、心理学的にも、時間的にもムダです。

あなたのことを好きな2割の人との時間を楽しむ方が大切です。

もしくは、あなたの得になる相手とだけ、関係を良くする努力をすることです。

あなたの得になる相手とは、ずばり上司しかいません。

誰からも嫌われないように努力してる人は・・・誰からも好かれない

さらに言えば、誰からも嫌われないように努力してる人は、実は誰からも好かれません。

いわゆる「八方美人」です。

誰からも好かれようとしてる八方美人系の人をまわりから見ていると、ちょっと痛々しいですよね。

頑張れば頑張るほど、好意を持っていた人たちもどんどん離れていくことになります。

何もしなくてもなぜか嫌われない人の特徴

逆に、何もしなくても誰からも嫌われていない・・・ように見える人もいます。

例えば芸能人の中でもイケメン俳優とかミュージシャンなどは、多くの人から好かれています。

ただ、その人達に共通してるのは、実際に会って話をしていないことです。

このことから、誰からも嫌われてないような人は、自己主張をあまりせずにうわべだけのコミュニケーションを取ってる可能性が高いです。

なんとなく嫌われる人の共通点

一方で、ほとんどの人からなんとなく嫌われてる・・・ように見える人っていうのもいますよね。

そういったなんとなく嫌われる人には共通点があります。

他人の気持ちにむとんちゃくで、他人の感情や立場を考慮せずに発言することが多いです。

つまり、誰からも嫌われていない人とは真逆で、自己主張が激しい人はなんとなく嫌われるように見えることが多いです。

性格悪いのに嫌われない人のパラドックス

あなたのまわりにも、性格が悪いのに、意外と嫌われてない人もいますよね。

• なんでこんなやつが
• あんなに性格悪いのに
• 付き合うやつの気がしれない

これはあなたの感覚と他の人との感覚がずれてる証拠です。

プロ野球観戦に行ったときに、阪神ファンなのに巨人ファンばかりいる席の真ん中に座っているようなものです。

この場合はあなたのほうから大多数の意見に寄せていくことが無難です。

嫌われない人はいないけど、上司から嫌われないようにしましょう！

誰からも好かれるように努力するのは無駄ですし、身体も心も疲れてしまいます。

とはいえ、嫌われたままでいると支障が出てくる人もいます。それは上司です。

そこで、どうせ努力するなら上司に好かれるように努力していきましょう。

上司に好かれるのが一番大事。他の人はどうでもいい

上述したように、大切なのは上司に嫌われないように努力することです。

パレートの法則の中の2割を上司にするということです。

たとえば、100人の会社で、社長、副社長、幹部、上司の20人にあなたがきらわれていたら、将来は絶望的ですよね。

どうせ努力するなら、平社員の90人よりも社長や上司の20人に気に入られる努力をすることです。

会社は仲良しグループではない

会社は仲良しグループではないです。仲良しグループはプライベートで作れば良いんです。

これは芸能界、特に芸人をみればよくわかります。

明石家さんまさん、ビートたけしさん、タモリさんなど大御所と言われる人に目をかけてもらえたら、必ず売れますよね。

逆に力のない先輩と仲良くしても売れません。

職場において上司に好かれることが、いちばん大切なことです。

嫌われるタイプと行動

では、上司から見た時に、どういうタイプが嫌われてしまったり、どんな行動をするとまずいのでしょう？

『PRESIDENT WOMAN』というサイトでは、

（引用：PRESIDENT WOMAN）

• 仕事が遅い
• 話が長い
• 説得力がない
• 主体性がない
• 表面的である
• 言い訳が多い
• 考えずに行動する
• 段取りが悪い
• 自分本位
• 指示を聞かない

（引用：PRESIDENT WOMAN）

と言った感じの部下が嫌われてしまうと紹介されていました。

一般的に、上司に嫌われるタイプの人や行動は、

• 社会常識がない
• 同じミスを繰り返す
• 仕事を放り出す
• 協調性がない
• 言い訳ばかりして言うことを聞かない
• 何を考えてるのかわからない

などです。

この中で一番嫌われる行為が「言い訳」です。同時に一番初めに変えることができるのも「言い訳」です。

気に入られる具体的な行動

では、上司から気に入られるためには、どうすれば良いのでしょうか。

『PRESIDENT WOMAN』の記事にも書かれていましたが、嫌われる行動とは逆の行動をすれば良いんです。

特に嫌われると書きました「言い訳ばかりして、言うことを聞かない」ということを、まずは絶対にしないことを心がけましょう。

社会人でしたら、社長や幹部、上司がやれと言ったことをやるのが基本です。そこにはあなたの考えや感情は関係ないです。

上司の指示に従えなければ辞める

厳しい言い方をするかもしれませんが、社長や上司の考えに反対なら辞めるべきです。

たとえば、プロ野球の監督の指示は絶対ですよね。指示を守らないとスタメン落ちします。

だって、監督が送りバントのサインを出してるのに、無視して空振り三振したらゲームになりませんから。

仕事に対して拒否したり自分勝手にやってしまってはダメです。

言い換えれば、上司の意向に沿って仕事をしていくこと、これが一番大切になります。

上司に嫌われてる時は無視してはだめ

今、上司に嫌われていると感じてるのでしたら、無視することは避けるべきです。

まずは原因を深く考えて、信頼を取り戻すべきです。

嫌われない人はいませんが、上司に嫌われたら終わりです。

せめて好きでも嫌いでもない状態までに回復しましょう。

「上司に嫌われてもオレは大丈夫」という考えを捨てることです。

なぜ嫌われてるのか、原因を知る

そのうえでやるべきことは、原因追及です。

上述した上司に嫌われるタイプと行動を見直して、なぜ認められていないのか見直すことです。

また、仕事に対して上司の意向をどれだけ組んでるのか、思い返してみてください。

自分勝手に仕事をしているのかもしれませんし、上司からの意見やアドバイスも無視してるのかもしれません。

相手に好かれるにはこちらから好きになる

そもそもですが、あなたは上司のことを好きですか？

人の心は鏡です。

コチラから嫌いだと思うと、ほとんどの場合、相手も嫌いだと思います。

それは、目に感情が現れてしまうからです。

嫌われてる原因を追求するのと同時に、上司のことをウソでもいいから尊敬して好きになる努力をしましょう。

嫌われている場合の対処法

相手の上司のことを好きになる努力として、日頃からできるちょっとしたコミュニケーションの工夫が3つあります。

• 挨拶をする
• 目を見る
• 笑顔

それぞれ解説します。

挨拶をする

挨拶はいちばん大切なことです。

• おはようございます
• おつかれさまです
• お先に失礼します

会社にいる間だけでいいですので、この3つのあいさつをしっかりやっていきましょう。

目を見る

かならず相手の目を見ましょう。

その時に大切なのが、あなたの感情や気持ちです。

あなたが「このやろう」「てめえ」「ちっきしょう」などと思いながら相手を見てるだけで、相手を怒らせてしまいます。

感情は目から伝わるんです。

なので、「尊敬しています」「いつもありがとうございます」「感謝しています」と思いながら、相手の目を見て話をすることです。

笑顔

3つ目は笑顔です。

ムリにでもいいので会社にいるときにはすべて笑顔にしましょう。

始めは引きつった笑顔しかでてこないはずですが、毎日繰り返すことで、自然な笑顔ができるようになります。

「これは仕事」だと思いながら、笑顔で会話していきましょう。

上司に好かれると同僚に嫌われる？

上司に好かれることは職場で大切なことですが、それが原因で同僚に嫌われることもあります。

それはひがみやねたみ、羨望などのネガティブな感情のためです。

でもそれでOKです。仕事は仲良しグループではないからです。

もしもなにかの機会に、なぜ上司に媚びへつらってるのか？と聞かれたら、「会社だから」だとちゃんと説明してあげましょう。

転職するのもひとつの方法

「上司からも同僚からも嫌われてる」とか「毎日、会社に行くのが辛い」「パワハラをうけてる」と感じたたら、転職も視野に入れていくことです。

20代におすすめのマイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’s（トゥエンティーズ）は名前の通り、20代のための転職エージェントです。

転職エージェントはいろいろありますが、あなたが20代でしたら、こちらのマイナビジョブ20’sに無料登録しておけば間違いありません。

マイナビジョブ20’sの特徴は、

＼ まずは見てみよう ／

転職エージェントを紹介してくれる「転職エージェントナビ」

転職エージェントナビは、リクナビ、マイナビ、DODAなどの転職エージェントとはちがって、あなたにピッタリの転職エージェントを紹介してくれるサービスです。

転職エージェントナビの特徴は、こちらです。

＼ まずは相談 ／

まとめ：誰からも嫌われない人はいない。全員に好かれようと思うと疲れるだけ

この記事のポイントをまとめます