転職回数をごまかすべきか、少なく書いた方が良いのか、迷っていませんか?
まだまだ終身雇用制っぽい会社が多い日本では、転職回数が多いと、
- 職場にうまくなじめなさそう
- 何をやっても中途半端
- こらえ性がなさそう
というイメージがあります。
なので、転職回数を少なくしたいっていう気持ちはよくわかります。
でも、現在の日本でも、キャリア形成において転職は決して珍しいことではなくなってきました。
同時に、企業側もできるだけ即戦力で実力のある人に来てもらいたいと言う思いが強くなってきています。
ですから、転職回数が多いことをマイナスに捉えるのではなくて、プラスの価値観として提示していくことをおすすめします。
そもそも、転職回数をごまかしても、入社したらバレるのは当たり前です。
そこで、転職回数をごまかすリスクと、それよりももっと考えないといけないことを紹介していきます。
最後まで読んでわかること
- 転職回数が多い=多様な経験がプラスに働く
- 転職回数をごまかすリスクと、不利益になる可能性
- 事務手続きですぐにごまかしはバレる
- 転職回数を気にするよりもたいせつなことがある
転職回数をごまかすとバレる?面接の真実
- 「転職回数が多いと人生終わり」はウソ
- 転職回数を少なく書くリスク
- 職歴をごまかしてもすぐにばれることはない・・・けど
- 隠しても源泉徴収票からすぐわかる
- 社会保険でもすぐにわかる
- 転職回数が多い人でも採用される理由
「転職回数が多いと人生終わり」はウソ
転職を繰り返すことが「人生の失敗」と捉えられがちですが、これは大きな誤解です。
転職は、多様な職種や環境で働く中で、様々なスキルや経験を積む貴重な機会を提供します。
ためしに、あなたの今までに働いてきた職場をおもだしてみてください。
おそらく、あの会社ではこういうことを学んだ、別な会社ではこうだった・・という記憶があるはずです。
これは、一つの会社にいた人にはぜったいにわからないし、身につけることができない貴重な体験なんです。
実際に、いくつもの職場を経験することで、柔軟な思考やコミュニケーション能力など、どの職場でも通用する重要な能力を身に付けることができます。
また、多様な人々との出会いは、新しい視点をもたらし、人生を豊かにしてくれます。
人は人によってしか磨かれることはないです。
重要なのは、どれだけ転職したかではなく、それぞれの転職から何を学び、どう成長したかです。
そのため、転職回数が多いこと自体をネガティブに捉える必要はありません。
大切なのは、これまでの経験を失敗とか汚点と捉えるのではなく、貴重な財産として自信に変えることが大切です。
転職回数を少なく書くリスク.
履歴書に転職回数を少なく書くことは、一見、問題がないように思えます。
実際にやってる人も大勢います。
しかし、これには大きなリスクが伴います。最初はうまくいっているように見えても、時間が経つにつれて、その事実が明らかになる可能性があるんです。
もし、その事実が職場で知られることになった場合、信頼を失うだけでなく、人間関係にも悪影響を及ぼすことが考えられます。
また、自分自身が常にバレないかという不安を抱え続けることになり、精神的な負担が大きくなります。
せっかく新しい会社でゼロから始めようと思ったのに、いきなり、心のなかのある部分に手錠をはめられてしまうイメージです。
そういったものは、徐々に膨らんでいって、新しい会社で全力を出せなくなります。
いずれにしても、短期的には何も問題が起きないかもしれませんが、長期的に見れば、自分にとっても周囲にとっても不利益になることが多いです。
正直に自分の経歴を受け入れ、それを価値あるものとして伝えることが、最終的には自分自身のためにもなります。
職歴をごまかしてもすぐにばれることはない・・・けど
職歴をごまかすと実際にばれる確率については、一概には言えません。
多くの場合、入社初期には発覚することは少ないです。
しかし、入社してから1ヶ月、半年経ってからバレた場合に、大事になる可能性はすくなからずあります。
たとえば、過去に勤務していた会社が現在応募している会社のライバル企業である場合や、何らかの形で関係が深い企業だった場合などです。
その事実が後から発覚した時のリスクは非常に高くなります。
「あの人はスパイなの?」「よく何事もなく平気な顔してられるよね」
など、根拠のないバッシングが始まるかもしれません。
それは上司でも同じです。相手企業の内容を聞き出そうとしたり、重要な仕事をもらえなかったり。
これは、過去の勤務先に関する情報が意外と狭い業界内で共有されていることが意外に多いのが原因です。
ちなみに、警察などでは警察官になろうとする人に対して、過去の出来事や家族、親戚について徹底的に調べます。
それだけシビアなんです。警察とまではいきませんが、会社にもそういった部分はあります。
そのため、職歴をごまかすことは短期的には問題なくても、長期的には自分自身の信頼性を損ねることに繋がりかねません。
結局のところ、正直な経歴の提示が、長期的なキャリア構築には最も重要であると言えるでしょう。
隠しても源泉徴収票からすぐわかる
源泉徴収票を通じて転職回数が明らかになることは珍しくありません。
面接を担当する人事と、入社後の事務手続きを担当する人は異なるため、面接時には見逃されがちな職歴の詳細も、源泉徴収票を確認することで明らかになるのです。
源泉徴収票には過去1年間の勤務先が記載されており、転職が頻繁であることが一目でわかります。
これにより、履歴書や職務経歴書でごまかした転職回数が、だれでも後からわかってしまいます。
もちろん、転職回数自体が問題となるわけではありませんが、履歴に不正確な情報を記載すると、信頼を失う可能性があります。
一つ嘘があると、他の全ても嘘だと思われてしまうようなことです。
これを避けるためにも、入社前の段階で正直に経歴を伝えることが肝心です。
履歴書にすべてを正直に書くことは信頼を築くだけでなく、入社した後に、余計な摩擦や誤解をうむリスクを避けてくれます。
ちなみに、そういった観点から見て、職歴に書かないで良いことは、
- アルバイト
- 家の手伝い
- 派遣会社の変更(派遣先は同じ)
などです。
社会保険でもすぐにわかる
社会保険の加入履歴からは、はっきりと今までの転職履歴が明らかになります。
どの会社で、どの期間、いくら保険呂を払ったのが記載されてるからです。
これは、新しい職場に加入する際に過去の加入記録を確認するためです。
このことからも、履歴書を修正したり、転職回数を少く書いたとしても無駄だということがわかってもらえるはずです。
そういった事務手続きをしてる人が、あなたの今までの経歴で何らかの疑問を持ったときには、その情報が上司や役員たちにも開示されるはずです。
そうなったときには、あなたの信頼度はとてつもなく低くなってしまいます。
たとえ過去にライバル企業にいたことがわかっても、それで解雇となることはないでしょうが、まわりからの目が違ってきたり、割り振られる仕事がおそらく変わってきます。
そうなると、ほとんどの人はいずらくなって、再び転職するはめになります。
それもこれも、面接の時の履歴書に書かなかっただけのことです。
理由はそれほど深くなく、めんどくさかったり、たくさんあったのでちょっと端折っても大丈夫かな~とおもただけでも、結果はそうなってしまいます。
バタフライエフェクトと同じで、はじめはちょっとしたことが、のちのちだいそれたことになるってことはよくあることなんです。
ちなみに、転職によって社会保険の質や内容が変わりません。
社会保険自体には転職回数による直接的な影響はないんです。
加入する保険の種類や内容、保険料の支払いについては、勤務先の企業やその人の条件によって異なるため、転職回数自体が保険の質に影響を与えることはないのです。
そのため、転職を検討している人は、社会保険の質が心配というよりも、新しい職場ではどういった保険にはいってるのか、その加入条件や内容を確認することが重要です。
転職回数が多い人でも採用される理由
1回も転職したことがない人から見ると、始めての転職するひとのほうが選ばれやすいと思いがちです。
面接官から見ると、逆の場合もあり得るんです。
転職回数が多いと、一見すると不安定な印象を与えがちですが、実は即採用される強みになり得ます。
その理由は、多くの職場で培われた経験値とスキルの豊富さにあります。
転職を重ねることで様々な業界や職種での実務経験を積み、即戦力として企業に貢献できる能力が身につきます。
特に、新しい環境に順応する柔軟性や多角的な問題解決能力は、転職を重ねた人ならではの資質と言えるでしょう。
成功の秘訣は、転職を通じて得た知識やスキルを積極的にアピールすることです。
また、現在の職場でもスキルや資格の向上に努めることで、次の転職市場でもより魅力的な候補者となり得ます。
結局のところ、転職回数が多い人が即採用されるのは、その人が持つ経験と能力が企業にとって価値があると判断されるからです。
こういったことは日本ではまだまだ浸透してきてないですが、アメリカでは当たり前のことになっています。
アメリカでは転職を繰り返しながら、キャリアアップ、給料アップを図っていくイメージです。
日本も遠からずそのスタイルになっていくに違いありません。
転職回数をごまかすとバレるのは当たり前。それよりも大切なこと
- 転職回数を気にしない業界を探すのは無駄
- 平均して何回くらい転職するの?
- 面接で転職理由を聞かれたら?
- 転職回数が10回以上でも大丈夫?
- 面接で一番大切なこと
- 残りの人生を使って何をしたいのか?
転職回数を気にしない業界を探すのは無駄
ちまたでよく言われてるのは、転職回数を気にしない業界と、気にする業界があるということです。
転職回数を気にしない業界とは、
- ITエンジニア
- Web系の職種(デザイナー、マーケター、EC運営 など)
- IT事務
- プログラマー、SE
などです。
また、人手不足の業界も気にしないと言われています。
介護福祉、タクシードライバー、大型運転手、清掃、保育士などですね。
でも、過去の転職回数を気にしない業界を探すことは、実はあまり意味がありません。
それは、どの業界も基本的には個人のスキルや経験、そしてその人が持つ熱意を重視しているからです。
もちろん、転職回数に寛容な業界や職種が存在することは事実ですが、重要なのは自分が何をしたいか、どのようなキャリアを築きたいかという点です。
過去は変えられないのです。
相手の会社の考え方も変えられません。
変えることができるのは、あなたの意識です。
未来に向けて進むために、自分が心からやりたい仕事を見つけ、そのために必要なスキルや経験を積むことが大切です。
行きたいところがあるなら、そこに向かって努力すればいいのです。
最終的には、あなたの情熱と努力があなたをその業界に導いてくれるでしょう。
平均して何回くらい転職するの?
(引用:厚労省)
厚労省の統計では、転職回数は、
- 1回 29%
- 2回 19.1%
- 3回 20.0%
- 4回 12.4%
- 5回 8.3%
- 6回以上 10.1%
(引用:厚労省)
となっています。
ただ、中には多い人で10回以上の転職を経験している場合もあります。
しかし、平均転職回数自体が国や年代、業界によって大きく異なるため、多いか少ないかはあまり関係ないです。
例えば、技術進化が激しいIT業界やクリエイティブ職では、新しい技術や環境に触れるために転職を繰り返すことが一般的です。
重要なのは転職回数ではなく、転職を通じてどのようなスキルや経験を積み重ねてきたか、そしてその経験が現在目指しているキャリアにどのように貢献するかという点です。
だからこそ、転職回数を単なる数字としてではなく、自己成長の証として捉え、積極的に自己アピールに活かしていくことが重要です。
面接で転職理由を聞かれたら?
面接で転職理由を尋ねられた際には、正直に、そして前向きに話すことが重要です。
特に、過去の職場での人間関係についてのネガティブな話題よりも、自分がこれからどうなりたいか、どんな仕事をしたいかという目指す方向性や情熱を強調しましょう。
たとえば、新しいスキルを身につけたい、もっと挑戦的な環境で働きたいなど、肯定的な動機を明確に伝えることが大切です。
また、これまでの経験を生かして、なぜこの会社を選んだのかを具体的に説明することで、採用担当者に自分の真剣さを伝えられます。
このように、自分の成長や目標を中心に話すことで、転職理由がポジティブな印象を与えるチャンスに変わります。
転職回数が10回以上でも大丈夫?
繰り返しになりますが、転職回数が10回以上ある場合でも、その事実をごまかすことはおすすめしません。
事実が明らかになった時、信頼性を損ねる原因となりますし、そもそも、転職した事実は変えられないからです。
重要なのは、多くの転職を経験してきたこと自体をマイナスと捉えず、それぞれの経験から何を学び、どう成長したかをアピールすることです。
今のあなたは、転職回数が多いことはマイナスだと思ってるのかもしれませんが、視点を変えてみることで、マイナスだったものがプラスにもなるんです。
転職を通じて多様な職種や業界での経験を積んでいることは、多くのスキルや柔軟な対応能力を持っている証拠です。
面接では、転職回数が多いことのポジティブな側面、例えば多角的な視点や豊富な経験を活かせる点を強調しましょう。
また、自己分析をしっかりと行い、これまでの転職が自分にとって何を意味しているのか、今後どのように働きたいのかを明確に伝えることが、採用担当者を納得させる鍵となります。
面接で一番大切なこと
面接でいちばん大切なのは、転職回数とか転職理由ではないです。
あなたの人柄、とくに第一印象が非常に重要です。
履歴書に書かれてることが一番大切なら、わざわざ面接なんてしませんよね。書類で選考すればいいだけですから。
では、面接する人は、何を見ているのでしょうか。
それは、あなたの目です。
面接官は面接のプロですし、どういうひとを会社にいれればいいのか、会社に合ってるかどうか、それを確認するひとです。
この先、仕事を一所懸命に協力し合ってやっていってくれるのか、会社にとってプラスになるかどうか、そこを1番に見ているわけです。
それは、履歴書を見てるだけではわかりません。
「目は口ほどに物を言う」と昔から言われてるように、何十人何百人と見てきた面接官は、あなたの目を見るだけでどういう人なのかだいたいわかってしまうはずです。
ですから、面接でいちばん大切なことは、心の底からその会社に入りたいと願うことです。
そのうえで、面接官に対して、
- 正直に話をする
- 笑顔
- ハキハキと大声で話す
ということがポイントになります。
小手先のテクニックは通じません。
面接官をごまかすのではなくて、面接官に評価してもらうために、全てをさらけ出すつもりで面接に望みましょう。
残りの人生を使って何をしたいのか?
転職活動を行う際、大切なことは、
- 具体的な方法やテクニック
- 転職先の会社の情報
- 相手によく思われる方法
などといわれています。
もちろんそれらも大切なことのひとつですが、もっと大切なことがあります。
それは、あなたが人生で何を成し遂げたいのか、どんな価値を創造したいのかを深く考えることです。
ほとんどの人は逆になっています。
入れる会社を選んで、入るための方法をしらべて、頑張って入ります。
そして、その会社に入ってから、どんな人生にするのか考え始めます。
それじゃあ今と同じ事を繰り返すだけです。
何かにつまずいて、何かが嫌になり、他の何かをやりたくなり、転職するわけです。
そうじゃなくて、まずはじめにどんな人生にするのかを決めるべきです。
そのうえで、その人生を歩むための会社を選ぶのです。
その方が絶対に近道です。遠くに見えていても、結局は最高の人生を手に入れることができます。
会社を選んで、失敗して、転職して・・・を繰り返すと、結局どんな人生も手に入れることができません。
最後に「失敗したな」と思って終わりなだけです。
なので、あなたの人生をどう使いたいのか、それをまず考えることが、転職回数をどうしようか考えることよりも、転職を成功させる上で最も大切なポイントです。
あなた自身の望む人生に向けて、一歩一歩確実に進んでいきましょう。
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まとめ:転職回数をごまかすとばれるのは当たり前。それよりもっと考えないといけないこと
この記事のポイントをまとめます
- 転職回数が多いことは人生の失敗ではない
- 転職は多様な経験とスキルを提供する貴重な機会である
- 異なる職場での経験は柔軟な思考やコミュニケーション能力を養う
- 転職回数を少なく書くリスクには大きな不安と信頼の喪失がある
- 履歴書の不正確な記載は長期的に見て自身に不利益をもたらす
- 職歴をごまかすとばれる確率は低いが、発覚時のリスクは高い
- 過去の職場が現応募先のライバルであれば問題が複雑化する
- 源泉徴収票や社会保険の加入履歴から転職回数は明らかになる
- 転職回数自体が問題ではなく、それをどう価値あるものに変えるかが重要
- 転職回数が多い人でも、豊富な経験とスキルがあれば即採用される可能性がある
- 転職回数を気にしない業界よりも、自身の情熱と努力が重要
- 面接で転職理由を聞かれたら正直に、前向きな理由を強調する
- 面接では人柄や第一印象が非常に重要
- 自身が何を成し遂げたいか、どんな価値を創造したいかを深く考えることが大切
- 転職活動は人生をどう使いたいかをまず考え、それに合った会社を選ぶべき