IHクッキングヒーター電気代は10年前から下がってる？ガス代との比較も

IHクッキングヒーターは、初期費用もランニングコストも高いと言われています。

そこで、10年前にはどうだったのか、IHクッキングヒーターの電気代などを調べながら、電気代の違いを深堀りしていきます。

さらに、ガス代との比較を交えて、IHクッキングヒーターの経済性やメリットを詳しく解説していきます。

これからはIHクッキングヒーターの時代です。導入しようと考えている方や、電気代に関する疑問を持っている方に、参考にしてもらえれば嬉しいです。

IHクッキングヒーター電気代は10年前から下ってる？

IHクッキングヒーターの電気代：10年前の実態

IHクッキングヒーターは、今から約50年前の1971年にアメリカで発明され、日本では1974年にパナソニックと三菱電機が発売しました。

その後、日立が発売を開始して、この三社がIHクッキングヒーターの主要メーカーになっています。

ただ、その後いろいろな問題や制約などがあり、家庭用として復旧し出すのは、2000年頃になります。

光るリング、グリル、アルミ鍋も使えるオールメタルなどの機能をパナソニックが開発して、多くの家庭に広がっていったんです。

その後も、光火力センサー、揚げ物温度調節、新しいグリルの開発などに加えて、省エネ、時短などの機能もどんどん充実してきました。

ただ、使用電力に関しては、それほど下ってはいません。

同じ電力でありながら、調理する時間を減らしたり、効率化することでかかる電気代を少なくすることはできるようになっています。

10年前に比べると、そのための機能がかなり充実してると言えます。

肝心の電気代ですが、10年前のIHクッキングヒーターは200Vのビルトインタイプが多く、消費電力は4800W程度のものが多かったです。（2口）

一つの口では、130Ｗ～2000Wの消費電力のものだったので、200Vを使ってる分だけ、今よりも電気代は安かった考えられます。

ただし、今は100Vで手軽に使えることと、いろいろな機能がついたり、出力を調整できたり、エコ機能がついていたりします。熱効率も上がってるので、高火力も期待できます。

つまり、安心、かつ短時間での調理が可能となってるので、電気代としては、同じくらいか下ってると言えます。

電気代の具体的な計算方法

IHクッキングヒーターの電気代を正確に算出するためには、いくつかの要因を考慮する必要があります。

まず、基本となるのは消費電力と使用時間の掛け算です。具体的には、もしIHクッキングヒーターの消費電力が1,400W（1.4kW）で、1時間使用した場合、1.4kWhの電気を使用することになります。

次に、この消費電力量をあなたの地域の電気料金単価で掛けることで、IHクッキングヒーターを使用した際の具体的な電気代を算出することができます。

この計算を日々の使用時間や月間の使用時間に応じて行うことで、日々や月々の電気代を把握することが可能となります。

実際には、電気料金の目安単価は、31円/kwhとされています。

なので、1400ｗのIHクッキングヒーターを1時間使用した場合の電気代は、

電気代＝消費電力（Ｗ）÷1000×時間×31円（目安電気料金）
＝1400÷1000×1×31
＝43.4円

となります。1日に3回、1時間の調理をしたらその3倍の約130円、1ヶ月で4,030円かかることになります。

1時間あたりのIHクッキングヒーター電気代

IHクッキングヒーターを使用する際の1時間当たりの電気代は、ご使用されてるIHクッキングヒーターの消費電力によります。

具体的な計算をすると、1400ｗのIHクッキングヒーターなら、1時間あたり約43円となります。

ただし、この計算は、1kWhあたりの電気料金が31円という前提で行われています。

さらに、1400wという強火力で調理をした場合で、途中に弱火にしり、中火にしたりすることで、電気代は下がります。

1時間、最大火力の1400ｗで調理をしたときにかかる電気代になります。

たとえば、パナソニック1口の大人気IHクッキングヒーターの火力は、75ｗから1400ｗまで調節できます。

その消費電力は、取説に書かれています。

（引用：パナソニック）

1. 75W
2. 150W
3. 260W
4. 450W
5. 700W
6. 900W
7. 1400W

という感じになっています。

たとえば、カレーやシチューでは、2から4の150Ｗから450Ｗくらいの消費電力での調理だと書かれています。

なので、カレーを1時間かけて煮込むと、

電気代＝450÷1000×1×31＝13.95円

となります。

IHクッキングヒーターの1ヶ月の電気代

では、IHクッキングヒーターの1ヶ月の電気代を計算していきます。

同じように、1400ＷのIHクッキングヒーターで、1かげつにどのくらい電気代がかかるのかを計算します。

1ヶ月の電気代は、1日の電気代×31日で計算できます。

はじめに、上で計算した最大火力での1時間の電気代43円で計算します。1日3回、1時間ずつ調理するとします。

1ヶ月の電気代は、

1時間の電気代×3回×31日＝43×3×31＝3,999円

となります。約4,000円ですね。

この電気代は、1日に3回の調理で、それぞれ1時間、最大火力で調理した場合の数字です。

なので、煮込み料理などで長時間使用したり、1日に3回以上調理することで、4,000円はオーバーします。

ただし、上で見てもらった取説のように、カレーなどの煮込み料理は150Wから450Wくらいが推奨されています。

最大火力を使うのは、焼肉とかステーキ、水を沸騰させるようなときです。

平均して、中火感覚の450Ｗで毎回調理したとすると、1ヶ月の電気代は、上で計算した450Wの1時間電気代を約14円だとして、

1時間の電気代×3回×31日＝14×3×31＝1,302円

となります。

なので、1ヶ月の1400ＷのIHクッキングヒーターの電気代としては、

1,500円～4,000円

位だと見ておいて大丈夫ではないでしょうか。

これから購入されるIHクッキングヒーターの消費電力を調べてみて、だいたいどのくらいになるのか、上のやり方で計算してみてください。

IHで鍋は使える？電気代はどうなの？

IHクッキングヒーターの購入を検討されてる方が一番気にするのは、鍋ではないでしょうか。

これから冬になってくるときに、多くのご家庭で鍋を囲んだ夕食を取られることが多いはずです。

鍋というと土鍋が一般的ですが、昔の土鍋はIHクッキングヒーターでは使えませでした。なので、土鍋を使った鍋ができないじゃん？と悩まれる方も多いです。

でも、安心してもらっていいのですが、最近ではIH対応の土鍋が発売されています。

土鍋の底にIH加工がされていたり、IH対応発熱プレートを敷いて使うタイプのものです。

そちらを使ってもらえれば、IHクッキングヒーターでも楽しく鍋を突くことができます。

ただ、次に気になるのは、電気代です。

というのも、通常なら料理をしおわったら、IHクッキングヒーターにしても、ガスコンロにしても止めますよね。

でも、鍋となると、始まりから終わりまでずっと煮ているわけです。かなりの時間、電力が必要になるといことは、かなり電気代がかかるんじゃないの？と心配されるんです。

言い換えれば、鍋をするときには、IHクッキングヒーターを使ったほうがいいのか、それともカセットコンロとかガスをつかった方法でやったほうがいいのか？ということです。

結論から言うと、カセットコンロよりもIHクッキングヒーターのほうが安上がりになります。

IHクッキングヒーターの電気代の計算式は、

消費電力÷1000×時間×31円

でした。

鍋というと、2時間ほどかかってしまうときがありますが、はじめから終わりまで最大火力ではないですよね。

最初は沸騰させますが、あとは、ずっと弱火から中火でグツグツと煮ながら食べてるはずです。

なので、上に例に出したパナソニックの1400ＷのIHクッキングヒーターでは、中火の450Ｗくらいを寄鍋として推奨されています。

その時間、火力での電気代は、

450÷1000×2×31＝27.9円

となります。

一方、カセットコンロでは、株式会社TTSさんというカセットボンベのメーカーさんのHPによると、

（引用：TTS）

Q4　ボンベ1本の使用次巻はどれくらいですか？

コンロの機種やご利用環境（気温や火力）により異なりますが、気温25℃で全開燃焼の条件でおよそ60分前後です（引用：TTS）

となっています。おそらく、中火、弱火などを繰り返し使用するときには、2時間くらいで1本を使うと考えられます。

カセットボンベの価格は、100円以上はするので、IHクッキングヒーター之電気代と比較してみると、IHクッキングヒーターのほうがお得だと言えます。

鍋でもぜひ安心して、IHクッキングヒーターをお使い下さい。

一人暮らしでのIH電気代の1ヶ月の平均

一人暮らしの方がIHクッキングヒーターを使用する場合、その使用頻度や調理する料理の量は、家族が複数人いる家庭とは異なることが多いです。

具体的には、一人暮らしの方の平均的な使用に基づくと、月間の電気代は約600円程度となると言われています。

しかし、この金額は、日々の料理の頻度や使用するIHクッキングヒーターのモデル、さらには調理する料理の種類や調理時間によって変動する可能性があります。

例えば、毎日のように複数の料理を作る方や、高出力のモデルを使用する方は、この平均値よりも高い電気代が発生するかもしれません。

逆に、週に数回しか料理をしない方や、エネルギー効率の良いモデルを使用する方は、電気代がさらに抑えられるでしょう。

このため、上記の金額はあくまで一つの参考値として捉え、実際の生活スタイルや使用状況に応じて電気代を確認することが重要です。

IHクッキングヒーターの電気代が高い理由

IHクッキングヒーターは、その高速な加熱能力から、多くのユーザーに「電気代が高い」との印象を持たれることがあります。

この高速加熱は、IHクッキングヒーターが瞬時に高温に達する特性に起因しており、その結果、一時的な消費電力は大きくなります。

しかし、この高速な加熱能力のおかげで、調理時間自体は大幅に短縮されるため、結果的には長時間の加熱を必要とする従来の調理器具と比較して、実際の電気代の増加は限定的です。

また、最新のIHクッキングヒーターはエネルギー効率の向上が進められており、さらに電気代を節約することが可能です。

このように、初めての使用時の印象と実際のコストにはギャップが存在することを理解し、適切な使用方法を採用することで、効率的な調理を実現しつつ、電気代も抑えることができます。

IHクッキングヒーターとガスコンロの違い

IHクッキングヒーターとガスコンロは、それぞれ異なる原理で調理をサポートする調理器具です。

IHクッキングヒーターは電磁誘導の原理を利用して、鍋自体を直接加熱します。

この方式の最大の特徴は、瞬時に高温に達することができる点です。

これにより、調理時間の短縮や一貫した加熱が可能となります。また、火を使用しないため、安全性も高いです。

一方、ガスコンロは炎を利用して加熱する伝統的な方式です。

ガスコンロの強みは、炎の大きさや強さを直感的に調節することができるため、微妙な温度調整や炎の直接的な効果を活かした調理が行えます。

例えば、焼き物や炒め物など、炎の接触が求められる料理にはガスコンロが適しています。

これらの違いを理解することで、それぞれの調理器具の特性を最大限に活かし、より美味しい料理を作る手助けとなります。

IHクッキングヒーター電気代は10年前から下がってる？ガス代との比較

IHクッキングヒーターの電気代とガスコンロのガス代の比較

調理器具の選択において、初期費用だけでなく、長期的な維持費も重要な判断基準となります。

IHクッキングヒーターの電気代は、上で計算した通り、1400Ｗの最大火力で、1ヶ月約4,000円となります。

一方、ガス代は、強火で1時間調理したとすると、

• 都市ガス　約36円 ⇒ 1ヶ月 3,348円
• プロパンガス　約60円 ⇒ 1ヶ月 5,580円

1. 都市ガス 3,348円
2. IHクッキングヒーター 4,000円
3. プロパンガス 5,580円

になります。

ただ、ガスを使うときに、強火で1時間使うことはまずないですよね。

なので、実際はガス代のほうがIHクッキングヒーターの電気代の半分くらいで済むイメージです。

多くのサイトでも、ガス代のほうが安いと書かれてるものが多かったです。

IHクッキングヒーターを選ぶメリット

では、IHクッキングヒーターがどんどん普及してきている理由は何なのでしょうか？

それは、IHクッキングヒーターのメリットに計り知れないものがあるからです。

IHクッキングヒーターのメリットとしては、

• 火を使わないから安全
• お手入れが簡単
• 加熱が速い
• まわりが暑くならない

などがあります。

その中でも一番のメリットは、火を使わないということです。

火を使わないので、火事などの事故を予防することができます。これは、高齢者にとってはとてもありがたいメリットです。

掃除のやり易さもありますし、夏でもまわりの空気が暑くならないのも大きなメリットになります。

若いうちはまだいいですが、高齢者になるにしたがって、ちょっときばってもいいからIHクッキングヒーターにしておくかな？というご家庭が増えています。

IHクッキングヒーターを選んだ後の後悔点

とはいえ、多くの家庭で導入が進むIHクッキングヒーターですが、使用を開始した後に感じる不便や後悔点も存在します。

その中でも特に多いのが、特定の鍋やフライパンが使用できないことです。

IHクッキングヒーターは電磁誘導の原理を利用しているため、専用の鍋やフライパンを必要とします。

従来の鍋やフライパンがそのままでは使用できないため、新たに購入する必要が生じることがあります。

また、ガスコンロと比較して微妙な温度調整が難しいと感じるユーザーもいます。

特に、煮物や炒め物など、温度の微調整が求められる料理においては、見た目で調理ができるガスのほうがやりやすいと考えてる方が多いです。

しかし、これらの後悔点は、IHクッキングヒーターを導入する前の段階で十分な情報収集や確認を行うことで、大きく軽減することができます。

具体的には、使用したい鍋やフライパンがIH対応かどうかを事前にチェックしたり、実際に店舗でIHクッキングヒーターの操作感を確かめるなどの対策が考えられます。

IHクッキングヒーターの電気代を安くする方法

IHクッキングヒーターは便利で高速な加熱が魅力ですが、その分、電気代の増加が気になる方も多いです。

そこで、適切な使用方法や習慣を取り入れることで、電気代を効果的に節約することが可能です。

1. 適切な鍋の選択: IHクッキングヒーターは電磁誘導の原理を利用しているため、IH対応の鍋を選ぶことが基本です。また、鍋の底が平らで、サイズがヒーターと合っているものを選ぶことで、無駄な電力消費を抑えることができます。
2. 必要な時間だけの使用: 調理中に一時的に火を止める際や、煮込み料理などの長時間の加熱が不要な場合は、早めにヒーターをオフにすることで、電気代を節約できます。
3. 定期的な清掃: IHクッキングヒーターの表面に汚れや油が付着していると、効率的な加熱が妨げられることがあります。定期的な清掃を行い、ヒーターの表面をきれいに保つことで、効率的な加熱をサポートし、電気代の節約につながります。
4. エコモードの活用: 最新のIHクッキングヒーターには、エコモードや節電モードといった機能が搭載されていることが多いです。これらのモードを活用することで、必要最低限の電力で調理を行い、電気代を削減することができます。

これらの方法を日常的に取り入れることで、IHクッキングヒーターの利便性を維持しつつ、電気代の節約を実現することができます。

IHとは何か？

IHとは「Induction Heating」の略で、電磁誘導加熱の原理を利用した調理器具のことを指します。

具体的には、IHクッキングヒーター内部のコイルに電流を流すことで、電磁場が発生し、この電磁場によって鍋の金属部分が直接加熱される仕組みとなっています。

IHの最大の特徴は、瞬時に高温になることです。これにより、調理時間を短縮することができ、また、火を使わないため、火災のリスクが低く、安全性が高まります。

さらに、火を使わないため、周囲が熱くならず、クリーンな調理環境を保つことができます。

また、IHクッキングヒーターは、表面が平らでシンプルなデザインのものが多いため、清掃も容易です。

油はねや食材のこぼれなどが直接ヒーターに触れることがないため、汚れが付きにくく、拭き取りやすいのも大きなメリットとして挙げられます。

このように、IHはその高速な加熱性能と安全性、クリーンさから、近年多くの家庭で導入が進められています。

IHクッキングヒーターのメリットとデメリット

最期に、もういちどIHクッキングヒーターのメリットとデメリットを詳細に解説しますので、これから導入を考えてる方、参考にしてもらえたら嬉しいです。

メリット:

1. 瞬時の高温加熱: IHクッキングヒーターは電磁誘導の原理を利用しているため、瞬時に高温になります。これにより、調理時間を大幅に短縮することができます。
2. 高い安全性: 火を使わないため、火災のリスクが低く、また、子供や高齢者がいる家庭でも安心して使用することができます。
3. クリーンな調理環境: IHクッキングヒーターの表面は平らで、火を使わないため、油はねや食材のこぼれが少なく、清掃も容易です。

デメリット:

1. 使用できる鍋やフライパンの制限: IHクッキングヒーターは電磁誘導を利用しているため、IH対応の鍋やフライパンのみが使用できます。従来の鍋やフライパンがそのままでは使用できないため、新たに購入する必要が生じることがあります。
2. 価格が高い: ガスコンロと比較して、IHクッキングヒーターの初期導入費用は高くなる傾向があります。特に、最新の高機能モデルは価格が高いため、予算に合わせて選択する必要があります。
3. 微妙な温度調整が難しい: ガスコンロのように炎の大きさを直感的に調節することが難しく、特定の料理での微調整が求められる場合、慣れが必要です。

IHクッキングヒーターは、その高い便利性と安全性から多くの家庭で導入が進められていますが、デメリットもしっかりと理解し、自分のライフスタイルや調理スタイルに合った選択をすることが大切です。

まとめ：IHクッキングヒーター電気代は10年前から下がってる？ガス代との比較も

この記事のポイントをまとめます。

1. IHクッキングヒーターは10年前と比べて進化している
2. 電気代の節約が可能になった最新の技術が採用されている
3. 10年前のモデルと比べて消費電力が大幅に低下している
4. 現代のIHクッキングヒーターはエネルギー効率が向上している
5. 10年前のモデルは熱効率が低かったため電気代が高かった
6. 現代のモデルは熱のロスを最小限に抑える技術が導入されている
7. 10年前のモデルと比べて操作性や機能も向上している
8. 電気代を節約するためのエコモードなどの機能が増えている
9. 10年前のモデルは長時間の使用で電気代が高くなる傾向があった
10. 現代のIHクッキングヒーターは短時間で高温になるため調理時間が短縮される
11. 10年前のモデルと比べて安全性も向上している
12. 最新のモデルは長寿命であり、電気代の節約にも貢献している